「英単語覚えたいけどなかなか覚えられない」
「単語帳を買ったものの途中で挫折してしまった」
そんな経験はないでしょうか?
私も同じ悩みを持っていました。
私は半年間で6000語覚えた経験があります。
その時に感じた事、具体的な覚え方、
継続するために意識した事を英単語を今から覚える方に向けて書きます。
是非参考にしてください。(短期間で楽に覚える方法ではないです。
そもそもそんなに沢山英単語を覚える必要があるのか?
そもそもそんなにたくさん英単語を覚えていく必要があるのでしょうか?
おそらく簡単な英会話をしたいだけなら中学レベルの単語力さえあれば
十分なので覚える必要がないと思います。
簡単な単語を組み合わせるだけでも言いたいことは伝わります。
相手も簡単な単語で話かけてくれるので問題ないでしょう。
しかし、一般の新聞、ニュース記事、ドラマ、SNS等はあなたの英語レベルなど考えてくれないので難単語も容赦なしです。
文法をいくら学んでも単語の壁に必ずぶち当たります。
また単語さえわかれば単語の組み合わせから内容を想像して
ある程度意味を解釈することが出来ます。
文法力で単語をカバーすることは出来ないけど、単語力で文法をカバーすることが出来ます。英語を極めるなら語彙力増強はマストです。
たまに
文章から推測すればいい
コアの意味を一つ覚えておけば暗記する必要はない
のような優しい言葉を目にします。
本当にそうなのでしょうか?
私も当初そのような甘い言葉を信じていましたが、今は違います。
以下にそれぞれに対する私の意見を述べます。
甘い言葉1「文章から推測すればいい」
確かに〜or〜のように、対比で使ってる場合など
「あ、多分これ反対の意味なんだろうな」
と推測出来る場合もあります。
ですがいきなりpangolin など出てきた時どうでしょうか?
私は推測出来ないです。
特に固有名詞は推測が難しいです。
常に前後の脈絡があるとは限らないです。
洋書を読んでるとき、英会話してる時にも前後から推測出来ないシチュエーションに沢山出会います。
あと、私の感覚ですが、TOEIC長文でも英単語の意味がはっきり分からない文を読んだときは頭に内容が残りにくいです。
長文を読み終わって問題を読んだ時には長文の内容忘れていることがよくありました。
TOEICに限らず資格試験の長文問題を攻略するのにも語彙力はとても大切だと感じています。
甘い言葉2「コアの意味を一つ覚えればいい」
確かにコアを覚えることは英単語暗記において有用です。
ですがコアだけ一つ覚えればいいのではなく
基本全部覚えておいて忘れた時はコアの情報をヒントにその言葉の意味が思い出せる。
が正解だと思います。
それにコアの意味だけ覚えて都度連想ゲームのようなことをいちいちやってたらリスニングで取り残されるので結局全部覚えていないと使い物になりません。
あと英単語が分かると読むのが早くなります。
簡単な英文であれば、文法を解釈するのではなく、
目に映った単語から文の意味を解釈することが出来るようになり英文を読むスピードが上がりました。
英単語を覚えることのメリット
語彙制限なしの洋書が読めるようになる
Penguin readers など英語学習者用の読み物が多数あり、中学レベルの単語力でも読めるような本は沢山あります。
でもそれって本当にあなたが読みたい本でしょうか?
読みたい本があるのになぜ語彙力という壁に制限されないといけないのでしょうか?
語彙力という壁さえ壊せば、自分の興味あること、自分の知りたい本の世界に飛び込むことが出来ます。
語彙力という縛りからあなたを解放しましょう。
語彙力をつけて自分の好きな本やサイトを沢山読んでいると自然と読む速度が早くなって、解釈するスピードが上がるのでリスニングの能力も劇的に向上しました。
英語が学ぶものではなく使うものになる
語彙力をつけると、新聞の記事、Xの投稿、ウェブサイトなど多様な情報源にアクセスして情報を入手することが出来ます。
インターネット上に英語の情報は日本語の8倍と言われています。
8倍あれば当然優良な情報が手に入ります。Wikipedia の内容も英語の方が詳細なことまで書いていることが多いですし、
プログラミング等勉強していても英語のサイトの方が分かりやすく解説されていることが多いことに気が付きます。
翻訳サイトを使えないシチュエーションに対応出来る。
私は製造現場で働いていますが、紙の説明書、機密上翻訳サイトが使えない文書、オフラインの設備など翻訳サイトが使えないシチュエーションは沢山あります。
翻訳があるから英語を学ぶ必要はない等の声をよく聞きますが、意外と翻訳を使えないシチュエーションはあります。
あとそもそも毎回翻訳サイトに投げるのめんどくさくないですか?
試験など単語力ゴリ押しで高得点が狙える
分からない単語が減れば減るほど文章を鮮明に解釈することが出来ます。
単語力を上げれば上げるほどTOEICの点数も上がりました。
英検に至っては語彙問題だけの箇所があるので強力な得点源にすることが出来ます。
TOEICだと難単語の部分が解答に直結しないことが多いのでそんなに単語覚えなくても良いのでは?と思う方もいると思いますが。
私の場合選択肢を選ぶ際、分からなかった単語のことがチラついて回答の自信がなくなることがあり、単語力を上げることでその迷いがなくなり自信を持って回答出来るようになりました。
その結果としてTOEICのスコアUPに繋がったと確信しています。
習得語彙数ごとのレベル
あくまで主観ですが、各習得語彙数ごとに私はこんな状態でした。↓
6000語レベル
英会話だけしたいならおそらくこの辺りの語彙力で充分。TOEICでも大体の単語は分かる。
ただし洋書など野生の英語には歯が立たない。
8000語レベル
Toeicなら回答に直結する部分の単語はほぼ全てわかる。一般の洋書に手を出すのは無理
10000語レベル
TOEICで回答に直結しない部分の単語もほぼ全て分かる。一般の洋書も本によってはギリ読める。
12000語レベル
TOEICで分からない単語は限りなく0に近づく。一般の洋書がある程度読める。分からない単語を調べる頻度が減り洋書を読むのが楽しくなる。
6000語まではDUOと金のフレーズを覚えてましたが、同時に文法もやっていたので正直どちらが効いたか分からないので記載していません。ただどのレベルでも言えることとしては
1000語覚える毎に見える景色が変わります。
インターネットで英語で調べ物が出来るようになったり、洋書を読んでても明らかに辞書を引く回数が減っていきます。当然TOEICの正解率もドンドン上がりました。ただし10000語を超えたあたりから、文章を読んでいても単語帳で覚えた単語と全然再会出来ないのでモチベを維持するのが難しくなります。あと今まで覚えた単語と同じような綴りの単語を覚えていく必要があるので頭の中を整理しながら覚える必要があるのでかなり根気強く続ける必要があります。
継続のコツ・意識すること
一度では絶対に覚えられない
一度では絶対に覚えられません。忘れては思い出してを繰り返してはじめて脳に定着します。なので一度で覚えられないからといって自信を無くさないでください。
ズルしていると思う
英語学習でも「楽したい」「ズルしたい」と思いませんか?
単語を暗記していく行為は英語学習のズルだと思っています。
日本語を覚える際単語帳使っていないとおもいます。
おそらく新しい単語に出会って都度その単語の意味を一つずつ覚えてきたと思います。
しかし同じ方法で覚えようとすると膨大な時間をかけて覚える必要があります。
単語学習はその膨大な時間を短縮させる勉強法と考えています。
辛いのは当たり前です。
例えるなら山の頂上に早く到着するために普通の道ではなく最短距離の崖を登るようなものだと思っています。
崖なので当然落ちるスピードも速いです。
ただ想像してみてください。「自分みたいな頭の悪い人間がズルして英語上級者に近づける」と思ったらワクワクしませんか?
眺めるだけで満足する
覚えようとして、覚えられなかった時あなたはどう思うでしょう。
おそらく自分の記憶力の悪さに嫌気がさすと思います。
考え方を変えるだけでかなり楽な気持ちになります。
私は英単語を覚えるときにいつもこう思ってました。
「眺めているうちに勝手に記憶に残ったラッキー」
このように思った方が嫌な気持ちにならずに継続しやすいと思います。
英単語を覚えている理由をはっきりさせる。
あなたはなぜ英単語を覚えたいのでしょうか
「TOEICのため」では弱いです。
途中で「やっぱり文法を伸ばした方がいいかも」「例題をもっと解いた方がいいかも」
と続けているうちに別の学習に逃げる可能性がありますし、語彙力をあげても思ったほどの効果が得られない可能性があります。
「TOEICで自分の間違えてる理由のほとんどが単語が分からなかったことに起因している。だから単語を学んでいる」というところまで掘り下げてください。
自分の成長を妨げている原因は絶対に単語力なんだという明確な理由があれば挫折しにくいです。
私の場合は洋書をどうしても原文のまま読みたくて、読めない原因が「単語の意味が分かない」だったので迷うことなく勉強を続けることが出来ました。
覚えた単語の数を数値化してみる
進捗が見えると何事もモチベが上がります。web上に自分の語彙力を測定するサイトが多数あるのでそちらを活用するのがオススメです。出来ればその時のスコアをどこかにメモしておいて自分の成長を実感するのが良いと思います。
英語学習は基本目に見えないものがほとんどですが、語彙力だけは別です。
覚えているのかいないのかが明確なので、数値化することが出来ます。数値化してモチベを上げましょう。
一回やめてみて覚え直す苦痛を味わう
私は1000語一気に覚えてそのあとしばらく勉強をやめてほぼ全ての単語を忘れてしまったことがあります。
覚え直す作業は本当に苦痛でした。覚え直すより、ちゃんと復習し続ける方がが気持ち的に楽ですし、トータルの時間も短縮することが出来ます。
一度覚え直す苦痛を味わうと、もう2度と忘れないでおこうと逆に単語の学習を習慣化することができます。
一生英語を勉強する覚悟で取り組む
おそらく英語学習してて知らない単語に出会ったときこんなことを思ったことありませんか?
「この単語は覚えなくていいか」
日本人が想像する英単語の使用頻度と英語圏の人が使う言葉の頻度は違います。
「こんなマニアックな単語いつ使うんだよ」と思っても英語圏の方からしたら結構メジャーな単語であることがあります。
私はdaffodil(ラッパズイセン)という単語に初めて出会ったとき「いつ使うんだよ」と思いましたが数日語TOEIC公式問題集を解いている時に再会して感激した経験があります。
一生英語を勉強する覚悟であれば、「死ぬまでにまたいつか出会うかもしれないから今覚えておいた方が楽だ」という思考になります。
いつか必ず覚えた単語と再会するので今覚えちゃいましょう。
具体的な覚え方
それでは具体的に私が実施した方法を下記に記載していきます。
単語帳を区切る
単語帳を最初から最後まで読んで覚えようとすると、最後まで読み終えて最初に戻った時に最初の内容を完全に忘れていると思います。
つまり「1日に10単語ずつ覚えていく」のような方法だと上手くいきません。
一度に何周も出来るほど時間がある方なら問題ありませんが、社会人の限られた時間で一度に一冊まるごと何周も回すのは無理です。
ではどのくらいの単位で区切れば良いのかというと、あなたの一度の学習で少なくとも2周出来るだけの単位で区切るのが良いと思います。
私の場合通勤電車の片道が1時間だったので約200語〜300語くらいを1時間で何周も復習していました。
区切った範囲を何周も復習する+音源を聴き続ける
次に区切った範囲を何周も復習してください。
10周程度では絶対に覚えられません。
何周を目標にするのではなく限られた時間中にできるだけ早く何度も回す方がいいです。
1週間程度同じ範囲を回し続けているとほとんどの単語が分かるようになります。
また、同時に単語帳についている音源を聴き続けてください。文字だけ覚えるのは勿体無いです。どうせなら発音も覚えましょう。
文字だけ覚えていてもリスニングで聞いた時に使いものになりません。
あと、音源を使用することで純粋に勉強時間を増やすことができます。
なぜなら、音源を活用すればながら勉強出来るからです。
私は基本人の話を聞く時以外全ての時間音源を聞いていました。
トイレの中、通勤中、運転中、皿洗い中、寝る直前など音源を聞こうと思えばいつでも聞くことが出来ます。
仕事中もwebミーティングしているふりして聞いていました。
音源のタイプにもよりますが英語しか無いタイプだと最初はきついかもしれません。
分からない単語ばかりで雑音を聞いているだけになるからです。
もし英語のみの音源で勉強するなら、聞きながら分からない単語は途中で調べる必要があります。
ただ調べること出来ないシチュエーションがどうしてもあると思いますが、そういう時は調べるのを諦めましょう。
意味を思い出しながら聞いた方が効果的ですが、何も聞かないよりはましですし、音だけでも記憶の中に残していきましょう。
ある程度覚えてくると日本語を言う時間がない分一周する時間が短くなるので英語のみの方が効率は良いです。
とにかく耳の中にイヤホンが入ってない状態が異常だと思ってください。
Ankiで復習する。
単語を覚えていくと復習する単語の量が膨大になってきて、復習だけで終わってしまいます。そこでAnkiの登場です。
Ankiとは何かというと復習アプリです。
また具体的なAnkiの使い方は記載します。
正直このアプリなしで12000語達成するのは無理でした。
Ankiは忘却曲線に従って復習させてくれるので効率良く単語を覚えることが出来ます。
最初からAnkiを使うのはオススメしません。
一つずつしか単語が出てこないので時間がかかりますし、音源と順番が一致してないので、やりにくいです。
ほとんど知らない単語ばかりの場合は一ページに沢山単語が載っている方が効率が良いです。Anki のデメリットは一つずつ単語を登録していく必要がある点ですがそこは頑張ってください。
(有名どころの単語帳であれば誰かが公開デッキを作っています。グレーなので私は使いませんが、、、)
Ankiで復習し続ける
私の方法は学習に終わりがありません。
なぜなら英単語は永遠に忘れ続けるからです。ただ今6000語を復習し続けていますが、数分で復習は終わります。
洋書、サイト、ニュースなど沢山野生の英語に触れて再会する
6000〜8000語以降はTOEICでもほとんど出る単語がなくなってきます。
ですが野生の英語であれば単語帳以外でその単語に出会うと再会の喜びで強く記憶に残ります。
もしその単語の意味を忘れてしまっていても「これ単語帳でみたことあるけどなんだっけ!?」
という悔しさのおかげで記憶に残ります。
逆にもし全く知らない単語に出会ってもこの悔しさや感動がないので記憶に残りにくいです。
0と1では大違いです。
そして野生の英語の単語がわかると、自分は普通の英語でも読めるんだという自信が付きます。是非TOEIC等試験の文章しか読んだことがない方は単語を覚えたら冒険してみましょう。そこには無限に世界が広がっています。
語彙力を広げることはあなたの視野・世界を広げるでしょう。
どうしても覚えられない単語の暗記方法
何周も回してると自然と単語を覚えることが出来ますが、たまに何回見ても忘れる単語があります。覚えられない単語は下記方法で少し工夫して覚える必要があります。全ての単語に対して下記覚え方をしていると効率が悪いので、どうしても覚えられない単語のみに使用した方が効率がいいです。
例文ごと覚える
この覚え方のメリットは使い方も同時に学べる点と思い出しやすい点です。例文で覚えていると一部分を変えるだけで文章が出来る(いわゆる英借文)のでスピーキングやライティングに応用が可能です。例文を暗記していれば、仮に単語単体の意味が分からなくても、暗記済の文をヒントに意味を思い出すことが出来ます。DUO等例文タイプの単語帳であればそのまま覚えれば良いのですが、単語だけ羅列しているタイプは自分で文章を作る必要があります。自分が使いそうな文章でイメージを思い浮かべながら覚えるのが効果的です。どうしても思い浮かばない方はChatGPTに聞いて作ってもらいましょう。
語呂あわせ
語呂合わせはイメージと紐づいた語呂が出来れば望ましいです。例えばですが、regret はピグレットが後悔している様子を思い出しながら「ピグレットがリグレット」と覚えました。あと下ネタ系の語呂合わせは記憶に残るので最高です。ここでは言えないですが自信作が大量にあります、、笑
トイレ等にリストアップして貼る
私はどうしても覚えられない単語は書き出してトイレに貼って覚えてました。純粋に見る回数が増えるので自然に覚えることが出来ます。家族には何これと突っ込まれますが無視しましょう。貼ってる跡が残らないようにマスキングテープで貼りましょう。
スマホの待ち受けにする。
覚えられない単語をリストアップしてスクショしその画面を待ち受けにしていました。スマホはかなり見る頻度が高いので待ち受けにした単語は確実に覚えることが出来ます。
絵で覚える
「覚えたい英単語 image 」で検索すればその英単語の画像が出てくるので、その画像で覚えちゃいましょう。画像のスクショを撮っておいて、Ankiのアプリ上で画像を登録すれば回答後に登録した画像が表示されるようになります。この機能是非活用しましょう!ちなみにAnki は画像だけではなく音も登録出来るので活用しても良いかもしれません。Ankiの使い方はまた後日まとめようと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか?
かなり長文になりましたが私が半年間単語学習をやり続けて気付いたことをまとめてみました。単語学習に終わりはないです。覚えては忘れ、勉強を続けていると新しい単語に出会います。頑張りましょう。