「海外旅行で使える通訳アプリはどれ?」
「VoiceTra、Google翻訳、DeepL…結局どれを使えばいいの?」
スマホで使える通訳アプリは、ここ1〜2年で大きく進化しました。ただし、アプリごとに得意な場面がはっきり分かれているので、目的に合わないものを選ぶと「思ったより使えない」と感じてしまいます。この記事では、代表的な3つ、VoiceTra・Google翻訳・DeepL Voiceを、2026年10月時点の公式情報をもとに比べ、場面別の使い分けを紹介します。
✅ 結論:AI通訳アプリの使い分け
- 海外旅行・日常会話:Google翻訳。ヘッドホンで聞ける「ライブ翻訳」が2026年3月から日本でも使える
- 無料で手軽に試したい:VoiceTra。33言語に対応し、ダウンロードも利用もすべて無料(研究用アプリ)
- 仕事のオンライン会議・商談:DeepL Voice。Teams・Zoom・Google Meetで翻訳字幕を出せる法人向けサービス
- 英語学習:通訳アプリの訳を「答え合わせ」に使い、自分の英語と比べると力がつく
📋 この記事でわかること
- VoiceTra・Google翻訳・DeepL Voiceの特徴と違い
- 旅行・仕事・学習など場面別のおすすめ
- 通訳アプリでうまく訳してもらうコツ
- 通訳アプリを英語学習に活かす方法
※内容は2026年10月時点で各サービスの公式サイト・公式ブログ・ヘルプを確認したものです。機能や対応言語は変わることがあるため、使う前に公式の情報も確認してください。
VoiceTra・Google翻訳・DeepL Voiceの比較表
| 項目 | VoiceTra | Google翻訳 | DeepL Voice |
|---|---|---|---|
| 提供元 | NICT(情報通信研究機構) | DeepL | |
| 料金 | 無料 | アプリは無料で利用可 | 有料(法人向けプラン中心) |
| 対応言語 | 33言語 | ライブ翻訳は70以上の言語 | 会議向けは40以上の言語(日本語を含む) |
| 得意な場面 | 旅行での短い会話 | 旅行・日常会話、相手の話を聞き取る | オンライン会議・対面の商談 |
| 注意点 | 研究用アプリ。ネット接続が必要 | ライブ翻訳はヘッドホンの利用が前提 | 個人がすぐ無料で使えるサービスではない |
それぞれの特徴を、公式情報をもとにくわしく見ていきましょう。

VoiceTra(ボイストラ):無料で使える国産の音声翻訳アプリ
VoiceTraは、国の研究機関であるNICT(情報通信研究機構)が開発した音声翻訳アプリです。公式サイトによると、翻訳できる言語は33言語で、ダウンロードも利用もすべて無料です。対応OSはiOS 16以降、Android 10以降で、利用にはインターネット接続が必要です。(出典:VoiceTra公式サポートページ)
- 良いところ:無料で、話しかけるだけで翻訳してくれる。日本の研究機関が開発した国産アプリ
- 注意点:個人の旅行者の試用を想定した研究用アプリで、研究目的のサーバーを使っている。安定した業務利用には、VoiceTraの技術を使った民間サービスの利用も検討するよう案内されている
なお、公式サイトのお知らせによると、VoiceTraは2026年8月にサービスを一時停止したあと、8月10日に全面再開しています。セキュリティ上の不具合が修正されたため、古いバージョン(ver.9.1.3、9.2.0)を使っている人はver.9.2.1へのアップデートが必要です。
Google翻訳:ヘッドホンで聞ける「ライブ翻訳」が日本でも利用可能に
Google翻訳アプリには、2026年3月27日から日本でも「ライブ翻訳」が提供されています。ヘッドホンを着けてアプリで「ライブ翻訳」をタップすると、相手の話をリアルタイムで翻訳した音声を聞けます。70以上の言語に対応し、Android版とiOS版の両方で使えます。(出典:Google Japan Blog「ライブ翻訳」)
さらに2026年6月には、新しい音声モデル「Gemini 3.5 Live Translate」がGoogle翻訳アプリで使えるようになりました。入力する言語を自動で認識するので事前の設定がいらず、話す人の声のトーンやペースを保ったまま翻訳されるとされています。(出典:ケータイWatch(2026年6月10日))
- 良いところ:アプリは無料で使え、対応言語が多い。相手の話を聞き取る場面に強い
- 注意点:ライブ翻訳はヘッドホンを使う前提。対応状況は端末や地域によって変わることがある
イヤホン型の翻訳は、AirPodsやPixel Budsでも使えます。くわしくはこちらの記事でまとめています。
📎 関連記事:AirPodsライブ翻訳の使い方5ステップ|設定・対応機種・翻訳できない原因まで初心者でも完全解説
📎 関連記事:Google Pixel Budsの同時通訳機能を英語学習に活用する方法|使い方・対応機種も解説【2026年最新】
DeepL Voice:仕事の会議・商談向けのリアルタイム音声翻訳
DeepL Voiceは、翻訳サービスのDeepLが提供する音声翻訳サービスです。公式サイトでは、次の2つが紹介されています。(出典:DeepL公式「DeepL Voice」)
| サービス | 内容 |
|---|---|
| DeepL Voice for Meetings | Microsoft Teams・Zoom・Google Meetのオンライン会議で、音声の翻訳と字幕を表示。日本語を含む40以上の言語に対応 |
| DeepL Voice for Conversations | 対面の会話向け。iOS・Androidのアプリやウェブで使え、1対1でもグループでも利用できる |
対面向けのDeepL Voice for Conversationsは、企業が顧客やパートナーと会話するためのサービスとして案内されており、単独のプランは営業チーム経由で提供されています。(出典:DeepLヘルプセンター)
また、DeepLのヘルプでは、有料の翻訳プラン(DeepL Proなど)に1ユーザーあたり月30分のDeepL Voiceの利用時間が含まれると説明されています。無料プランは対象外で、使い切ると翌月のリセットを待つか、Voiceのプランを購入する必要があります。(出典:DeepLヘルプ「DeepL Voice minutes included with paid DeepL Translator plans」)
- 良いところ:オンライン会議に翻訳字幕を出せるなど、仕事の場面に強い
- 注意点:法人向けの有料サービスが中心。旅行で気軽に使うなら、ほかの2つのほうが手軽
場面別のおすすめ
| 場面 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 海外旅行のレストラン・お店 | Google翻訳/VoiceTra | 無料で使え、短い会話をすぐ訳せる |
| ガイドの説明や現地の人の話を聞く | Google翻訳(ライブ翻訳) | ヘッドホンで相手の話をリアルタイムに聞ける |
| 仕事のオンライン会議 | DeepL Voice for Meetings | Teams・Zoom・Google Meetで翻訳字幕を表示できる |
| 会社での対面の商談・接客 | DeepL Voice for Conversations | 企業向けの対面会話サービス |
| 英語学習 | どれでも+生成AI | 訳を答え合わせに使い、自分の英語と比べる |
「旅行なら、まずは無料のGoogle翻訳とVoiceTraを両方入れておくのがおすすめです。片方がうまく訳せなかったときに、もう片方で試せるので安心ですよ。」

通訳アプリでうまく訳してもらうコツ
① 短く、主語をはっきり話す
日本語は主語を省きやすいため、「(私は)明日(あなたに)連絡します」のように、誰が誰に何をするのかがあいまいだと誤訳の原因になります。1文を短く、主語をはっきり話しましょう。
② 訳を「逆翻訳」で確かめる
大事な内容は、翻訳された英語をもう一度日本語に戻して、意味が変わっていないか確認すると安心です。
③ 大事な場面では、文字でも見せる
値段や日時、住所などの聞き間違いが困る内容は、翻訳結果の画面を相手に見せて確認しましょう。
④ 個人情報や社外秘の情報に注意する
無料のアプリに、パスワードや社外秘の内容などを話しかけるのは避けましょう。VoiceTraは研究用アプリなので、データの扱いは公式サイトの「ご利用にあたって」も確認しておくと安心です。
通訳アプリを英語学習に活かす方法
通訳アプリは、ただ訳してもらうだけでなく、英語の答え合わせにも使えます。
- まず自分で英語を言ってみてから、アプリの訳と比べる
- 訳された英文をまねして声に出す(シャドーイング)
- わからない表現は、ChatGPTなどの生成AIに「なぜこう訳すのか」を聞く
生成AIに聞くときは、次のようなプロンプトが使えます。
通訳アプリで「明日の会議を1時間遅らせてもらえますか?」を英語にすると「Could we push back tomorrow’s meeting by an hour?」になりました。
この英文の意味と使われている表現(push back など)をやさしく説明し、同じ意味のほかの言い方を3つ、ていねいさの違いがわかるように教えてください。
Google翻訳とChatGPTの訳の違いについては、こちらの記事でくわしく比べています。
📎 関連記事:Google翻訳 vs ChatGPT|英語学習における精度比較 研究データで徹底検証
よくある質問(FAQ)
Q. 完全無料で使える通訳アプリはどれですか?
VoiceTraはダウンロードも利用もすべて無料です(研究用アプリ)。Google翻訳のアプリも無料で使えます。DeepL Voiceは有料プランが中心です。
Q. オフラインでも使えますか?
VoiceTraは公式に、インターネット接続によるデータ通信が必要と案内されています。海外で使う場合は、通信手段を用意しておきましょう。
Q. VoiceTraが使えなくなったのですが?
2026年8月に一時停止したあと、8月10日に全面再開しています。ver.9.1.3やver.9.2.0を使っている場合は、ver.9.2.1にアップデートしてください。
Q. DeepL Voiceは個人でも使えますか?
DeepL Voiceは法人向けのサービスが中心です。有料のDeepL翻訳プランには、1ユーザーあたり月30分のDeepL Voiceの利用時間が含まれると案内されています(無料プランは対象外)。
Q. 通訳アプリがあれば英語の勉強はいりませんか?
旅行などの短い会話なら通訳アプリで十分な場面も増えています。ただし、相手との信頼関係や細かいニュアンスが大切な場面では、自分の英語で話せると大きな強みになります。
まとめ:通訳アプリは「場面」で選ぶ
- 旅行・日常会話なら、ヘッドホンで聞けるライブ翻訳もあるGoogle翻訳
- 無料で手軽に試すなら、33言語に対応するVoiceTra(研究用アプリ)
- 仕事のオンライン会議や商談なら、法人向けのDeepL Voice
- 短く主語をはっきり話し、大事な内容は逆翻訳や画面で確認する
- 通訳アプリの訳は、英語学習の答え合わせにも使える

