「Ankiをパソコンで使いたいけど、どうやって始めればいいのかわからない」
「スマホ版と何が違うの?」
そんな疑問を持ってこのページを開いてくれた方、ようこそです。
AnkiはSRS(間隔反復システム:Spaced Repetition System)を搭載した、世界中で使われている最強の暗記アプリです。
英語学習者から医学生まで、幅広いユーザーに愛用されています。
そしてPC版はスマホ版にはない強力な機能が詰まっています
——アドオン(拡張機能)、フィルターデッキ、カード一括編集など、学習効率を大きく上げる機能がPC版専用なんです。
この記事ではPC版AnkiのWindows・Macへのインストール方法から、デッキ作成・カード追加などの基本操作、さらにPC版ならではの便利機能、スマホとの同期方法まで、順を追ってわかりやすく解説します。
📋 この記事でわかること
- Anki PC版とスマホ版の具体的な違い
- Windows・MacへのAnkiのインストール方法
- デッキ作成〜カード追加の基本操作
- PC版専用の便利機能(アドオン・フィルターデッキ)
- AnkiWebを使ったスマホとの同期方法
Anki PC版とは?スマホ版との違いを先に確認しよう
Ankiには大きく分けて3つのプラットフォームがあります。
①デスクトップ版(PC版)
②AnkiDroid(Android版)
③AnkiMobile(iPhone・iPad版)
です。
この中で最も機能が豊富なのがPC版です。
PC版(デスクトップ版)の特徴
PC版AnkiはWindows・Mac・Linux対応で完全無料です。
2026年4月時点の最新安定版は「Anki 25.09」で、Windows 10以降またはmacOS 11(Big Sur)以降が必要です。
PC版の最大の特徴は以下の3点です。
- アドオン(拡張機能)が使える——スマホ版では使えないPC版専用機能
- ブラウザ機能でカードを一括検索・編集できる
- フィルターデッキで学習内容を細かくカスタマイズできる
スマホ版との違い比較
| 機能 | PC版 | Android版 | iPhone版 |
|---|---|---|---|
| 価格 | 無料 | 無料 | 有料(約3,000円) |
| アドオン | ✅ 使える | ❌ 使えない | ❌ 使えない |
| フィルターデッキ | ✅ 使える | △ 一部のみ | △ 一部のみ |
| カード一括編集 | ✅ 可能 | ❌ 不可 | ❌ 不可 |
| 共有デッキのインポート | ✅ 簡単 | ✅ 可能 | ✅ 可能 |
| AnkiWebとの同期 | ✅ 対応 | ✅ 対応 | ✅ 対応 |
⇒ カード作成・デッキ管理・アドオン活用はPC版が圧倒的に便利です。
一方、日々の復習は手軽なスマホでこなすのがおすすめです。「カードはPCで作り、復習はスマホで」という使い分けが最も効率的です。
「僕もAnkiを使い始めたとき、最初はスマホだけで使ってたんですよね。でもPC版を使い始めたら、アドオンでできることが一気に広がって、もうPC版なしには戻れなくなりました(笑)。特にカード作成の効率が段違いです」
では次に、PC版Ankiのインストール方法を見ていきましょう。
PC版Ankiのインストール方法【Windows・Mac対応】
PC版Ankiは公式サイトから無料でダウンロードできます。
インストール自体は5分もあれば完了します。
Windows版のインストール手順
まず公式サイト(apps.ankiweb.net)にアクセスしてください。
青色の「Download Anki for Windows」ボタンをクリックするとインストーラーがダウンロードされます。
- ダウンロードした「.exe」ファイルをダブルクリックして実行
- 「次へ」→「インストール」の順にクリック
- インストール完了後、スタートメニューから「Anki」を起動
- 初回起動時に表示言語の選択画面が出るので「日本語」を選んで「OK」をクリック
⇒ Windows 10・11(64ビット)に対応しています。
古いOSや32ビット版Windowsの場合は旧バージョンのAnkiを使う必要があります。
公式サイトの「Other downloads」から旧バージョンも入手可能です。
Mac版のインストール手順
Mac版も同じく公式サイトからダウンロードします。
重要なのはMacのCPUの種類によってダウンロードするファイルが異なる点です。
- M1/M2/M3/M4チップ搭載Mac:「Apple Silicon」版をダウンロード
- Intelチップ搭載Mac(2020年以前の機種が多い):「Intel」版をダウンロード
自分のMacのCPUが分からない場合は、画面左上のリンゴマーク→「このMacについて」から確認できます。「Apple M1」「Apple M2」などと表示されていればApple Silicon版、「Intel」と書かれていればIntel版を選んでください。
- ダウンロードした「.dmg」ファイルを開く
- AnkiのアイコンをApplicationsフォルダにドラッグ&ドロップ
- LaunchpadまたはFinderのアプリケーションフォルダから「Anki」を起動
「Macユーザーの方はCPUの種類を間違えやすいです。M1などApple Silicon機に誤ってIntel版を入れると動作が重くなることがあるので、事前にチェックしておきましょう!」
インストールできたら、さっそく基本操作を覚えていきましょう。
PC版Ankiの基本的な使い方【デッキ作成〜カード追加】
Ankiを起動すると「単語帳」画面(メイン画面)が表示されます。
ここからデッキ(単語帳のグループ)を作成し、カード(暗記する問題)を追加していきます。
デッキ(単語帳)を作成する
画面下部の「デッキを作成」ボタンをクリックすると、デッキ名の入力ダイアログが表示されます。
「英単語」「TOEIC頻出フレーズ」「英語リスニング」など、学習テーマごとにデッキを分けて管理できます。
また、デッキ名に「::」(コロン2つ)を使うとサブデッキを作れます。
たとえば「英単語::TOEIC」「英単語::TOEFL」のように入力すると「英単語」デッキの中にサブデッキが作られ、整理がしやすくなります。
カードを追加する方法
カードを追加するには、メニューバーの「追加」をクリックします(ショートカットキーは「A」)。「カードを追加」ウィンドウが開いたら以下を入力します。
- 表面:問題文や英単語(例:「persevere」)
- 裏面:答えや日本語の意味(例:「困難にめげず頑張る・やり抜く」)
入力後に「追加」ボタンを押せばカードが作られます。連続してカードを追加し続けられるので、単語帳を一気に作るときに便利です。
ノートタイプとは?初心者が知るべき3種類
Ankiでカードを作るとき「ノートタイプ」を選ぶ必要があります。
ノートタイプはカードのテンプレートのようなもので、デフォルトで以下の3種類が用意されています。
- 基本:表面→裏面の1枚カード。英単語の暗記に最適
- 基本(裏面カード付き):表→裏・裏→表の2枚カードが自動生成される
- 穴埋め問題:文中の一部を空欄にして答えさせるタイプ。例文暗記に便利
英語学習の入門段階では「基本」で十分です。慣れてきたら「穴埋め問題」を使って例文ごと覚える方法も試してみてください。
復習を進める方法
カードを追加したら、メイン画面でデッキを選んで「学習を開始」をクリックします。
カードの問題が表示されたら「回答を表示」を押し、
自分の記憶度合いに応じて「もう一度」「難しい」「良い」「簡単」の4つから選びます。
⇒ AnkiのSRSは、この回答結果をもとに次の復習タイミングを自動計算します。「良い」を選ぶほど次回復習までの間隔が長くなり、「もう一度」を選ぶとすぐに再表示されます。デフォルトの間隔乗数は2.5倍で、正解するたびに復習間隔が2.5倍ずつ伸びていきます。
「最初は全部『良い』を押したくなりますが(笑)、正直に評価するのがAnkiの効果を最大化するコツです。曖昧なものは迷わず『難しい』か『もう一度』を選びましょう」
基本操作はこれで十分です。次は、PC版ならではの強力な機能を見ていきましょう。
📎 関連記事:Anki英単語学習の使い方7ステップ|iPhone・PC初期設定から復習まで
PC版ならではの便利な機能4選
ここからがPC版Ankiの本領発揮です。スマホ版では使えない、またはPC版の方が圧倒的に使いやすい機能を4つ紹介します。
① ブラウザ機能:カードを一括検索・編集
メニューバーの「ブラウザ」(ショートカットキー「B」)を開くと、全デッキのカードを一覧表示・検索できます。
複数カードの一括タグ付け・削除・一時停止が可能なのがPC版の強みです。
たとえば「deck:英単語 tag:TOEIC」と検索すれば「英単語デッキの中でTOEICタグが付いたカードのみ」を絞り込めます。
数百〜数千枚のカードを管理するのに非常に便利です。
② フィルターデッキ:学習内容をカスタマイズ
フィルターデッキ(Filtered Deck)とは、特定の条件に合ったカードだけを集めた一時的なデッキです。メニューバーの「ツール」→「フィルター単語帳を作成」(ショートカット「F」)から作れます。
主な活用例はこちらです。
- 試験前の詰め込み:「due:7」で今後7日以内に復習予定のカードをまとめて学習
- 間違えたカードだけ再学習:「rated:1:1」で今日「もう一度」を押したカードだけを再復習
- 特定タグのカードだけ学習:「tag:TOEIC」でTOEIC専用の一時デッキを作成
⇒ フィルターデッキを使うと、通常のスケジュールを崩さずに特定のカードを集中的に学習できます。試験前など短期集中で復習したいときに重宝する機能です。
③ アドオン(拡張機能)で機能を大幅拡張
アドオンはPC版Ankiの最大の魅力です。「ツール」→「アドオン」→「新たにアドオンを取得」でAnkiWebのコードを入力するだけでインストールできます。
英語学習者におすすめのアドオンを紹介します。
- Hyper TTS(コード:111623432):カードに自動で音声読み上げを追加。英単語の発音確認に必須
- Review Heatmap(コード:1771074083):学習カレンダーをメイン画面に表示。継続モチベーションが上がる
- Image Occlusion Enhanced(コード:1374772155):画像の一部を隠して穴埋め問題を作成。図や地図の暗記に便利
- Advanced Browser(コード:874215009):ブラウザに詳細な列を追加し、カード管理が一層しやすくなる
アドオンを追加したら、Ankiを再起動することで有効になります。なお、アドオンはAnkiのバージョンアップ時に使えなくなることがあるので、メジャーバージョンを上げる際は注意しましょう。
④ デッキオプションで復習間隔を細かく設定
デッキ名の右横にある歯車マーク→「オプション」から、デッキごとに学習設定を変更できます。初心者が特に知っておきたい設定は以下の2つです。
- 新しいカード/日:1日に学習する新規カードの枚数(デフォルト20枚。無理のない範囲に設定する)
- 最大復習数/日:1日にこなす復習カードの上限枚数(デフォルト200枚)
「新しいカード/日」を増やしすぎると復習カードが雪だるま式に増えて挫折しやすくなります。最初は1日10〜20枚程度に抑えるのがおすすめです。
「Review Heatmapは特にお気に入りです。学習の継続日数がビジュアルで見えるので、モチベーション維持にめちゃくちゃ役立ちます。Ankiを長続きさせたい方はぜひ入れてみてください!」
次は、すぐに学習を始めたい方向けに「共有デッキ」の活用法を紹介します。
共有デッキを使って英語学習をすぐ始める方法
カードをゼロから作るのが大変という方には「共有デッキ」がおすすめです。世界中のユーザーが作って公開した単語帳をそのまま使えます。
AnkiWebから共有デッキをダウンロード
AnkiWeb(ankiweb.net)の「Shared Decks」から好きなデッキを検索してダウンロードできます。PC版の場合、以下の手順でインポートします。
- AnkiWebでデッキを検索し「Download」をクリック
- 「.apkg」(Ankiパッケージファイル)がダウンロードされる
- PC版Ankiのメイン画面下部「ファイルをインポート」から読み込む
- または「.apkg」ファイルをダブルクリックしても自動的にインポートされる
英語学習向けの共有デッキとしては「TOEIC頻出単語」「英語の基本例文」「英検1級・準1級単語」などが人気です。日本語での検索より英語(例:「TOEIC vocabulary」「English grammar」)で検索した方がヒット数が多くなります。
共有デッキを使うときの注意点
共有デッキをダウンロードしたら、まず全カードを一時停止状態にして、理解できたカードから順に学習を再開することをおすすめします。一気に全カードを学習しようとすると、復習が溜まりすぎて挫折しやすくなるからです。
⇒ ブラウザ機能(「B」キー)で全カードを選択→右クリック→「一時停止」で一括停止できます。その後、自分が覚えたいカードだけを選んで「一時停止解除」するとスムーズです。
「共有デッキは便利ですが、他人が作ったものなので自分に合わない表現が入っていることもあります。ブラウザ機能で不要なカードを削除したり、自分好みに編集するのがおすすめですよ」
次は、PC版で作ったカードをスマホでも使えるようにする同期設定を見ていきましょう。
📎 関連記事:【目的別7選】Ankiおすすめ英語共有デッキ|英検・TOEIC・英会話まで完全対応
AnkiWebでスマホと同期する方法
AnkiWebはAnki公式が提供する無料のクラウドサービスです。PC・スマホ間でデッキとカードを同期でき、どこでも学習が続けられます。
AnkiWebアカウントの作成
まずAnkiWeb(ankiweb.net)にアクセスして無料アカウントを作成します。メールアドレスとパスワードだけで登録できます。アカウント作成後、PC版AnkiとスマホアプリそれぞれでAnkiWebにログインしておきましょう。
PC版での同期手順
PC版での同期は非常に簡単です。
- メイン画面右上の「同期」ボタン(またはショートカット「Y」)をクリック
- 初回のみAnkiWebのメールアドレス・パスワードを入力
- 「アップロード」または「ダウンロード」の選択肢が出た場合、PCのデータをスマホに反映させたいときは「アップロード」を選択
⇒ 学習のたびに同期ボタンを押す習慣をつけると、複数デバイス間でデータが常に最新に保たれます。
スマホ側でも同様に「同期」を実行すれば、PC版で作ったカードがスマホにも反映されます。以降は「PCでカード作成→同期→スマホで復習」という流れが基本になります。
「iPhoneのAnkiMobileは有料(約3,000円)ですが、一度買えば買い切りで使えます。Androidのanki公式アプリ『AnkiDroid』は無料。僕はAndroidユーザーなのでAnkiDroid使ってますが、PC版で作ったカードもちゃんと同期されますよ」
同期の設定が完了したら、最後によくあるトラブルと解決策を確認しておきましょう。
Anki PC版でよくあるトラブルと解決策
Ankiを使い始めたときに遭遇しやすいトラブルをまとめました。あらかじめ知っておくとスムーズに対処できます。
同期できない・エラーが出る場合
同期エラーが発生する主な原因と対処法は以下の通りです。
- セキュリティソフトが通信をブロックしている:ウイルス対策ソフト・ファイアウォールの設定でAnkiを例外に追加する(カスペルスキーなどで報告事例あり)
- PCの時計がずれている:Ankiはシステム時計を使って同期するため、時計のズレがあると同期できないことがある。日付・タイムゾーンを確認・修正する
- データベースの破損:「ツール」→「高度な機能」→「データベースを確認」を実行してからもう一度同期を試みる
アドオン導入後に起動できない場合
アドオンを追加後にAnkiが起動しなくなることがあります。この場合は「Shift」キーを押しながらAnkiを起動するとアドオンを無効化した状態で起動できます。そこから問題のあるアドオンを特定して削除しましょう。
カードの表示が崩れる場合
カードのHTML/CSSが崩れているときは、カードのテンプレートを確認します。「ブラウザ」→カードを選択→「カード」ボタンでテンプレートのHTMLを確認・修正してください。インターネットから取得した共有デッキはフォントや色が環境によって異なる場合があり、必要に応じてカスタマイズ可能です。
⇒ 大多数のトラブルはAnkiを最新バージョンにアップデートすることで解決します。公式サイトで定期的に最新版を確認する習慣をつけましょう。
まとめ:PC版Ankiで英語学習を加速させよう
この記事では、PC版Ankiのインストール方法から基本操作、PC版ならではの便利機能、スマホとの同期方法まで解説しました。要点をまとめます。
- PC版AnkiはWindows・Mac・Linux対応で完全無料
- アドオン・フィルターデッキ・カード一括編集はPC版専用の強力な機能
- カードはPCで作り、復習はスマホというハイブリッド活用が最も効率的
- AnkiWebを使えば複数デバイス間で無料同期できる
- 最新安定版は「Anki 25.09」(2026年4月現在)
Ankiは最初の設定が少し手間ですが、一度使い方を覚えれば英語学習の効率が大きく変わります。まずはPC版をインストールして、覚えたい英単語や表現のカードを10枚だけ作ってみてください。そこから少しずつ習慣にしていくのが長続きのコツです。
📎 関連記事:【目的別60選】生成AIで英語学習するプロンプト完全ガイド
よくある質問(Q&A)
Q. Anki PC版は完全無料で使えますか?
はい、PC版(Windows・Mac・Linux)は完全無料です。Android版のAnkiDroidも無料ですが、iPhone・iPad版のAnkiMobileは有料(約3,000円)です。一度購入すれば買い切りなので、iPhoneユーザーには長期的にはコスパのよい投資になります。
Q. Ankiのアドオンはどこから入手できますか?
PC版Ankiの「ツール」→「アドオン」→「新たにアドオンを取得」からAnkiWebのアドオンコードを入力してインストールします。アドオン一覧はAnkiWeb(ankiweb.net/shared/addons)で検索できます。ただし、Ankiのバージョンによって対応するアドオンが異なるため、最新バージョンでも動作するかを確認してから導入しましょう。
Q. スマホだけでAnkiを使うのと、PCと組み合わせて使うのとでは何が違いますか?
スマホだけでもAnkiの基本的な復習機能は使えますが、カード作成・デッキ管理・アドオン追加・フィルターデッキなどの高度な機能はPC版でしか使えません。特に大量の英単語をCSVファイルからインポートしたり、アドオンで自動音声を追加したりする場合はPC版が必須です。「スマホで復習・PCで作成・管理」という組み合わせが最も効率的です。
